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シャーロック・ホームズで多読【ネタバレなし】Three Adventures of Sherlock Holmes Penguin Readers

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アイキャッチ ホームズ

名探偵シャーロック・ホームズ。子どものころ読んだという人も多いかと思います。

原書で読むのはハードルが高いという英語学習者向けに、多読の教材としても何冊か出版されていて自分のレベルにあったものを選ぶことができます。

目次

シャーロック・ホームズの冒険

The Adventures of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの冒険)はシリーズ最初の短編集で1892年にイギリスで出版されました。

原作は12の作品が収録されていますが、今回読むペンギンリーダーズにはそのうちの3作品が収められています。

その名を知らぬ者はいない名探偵ホームズ。彼に解けない謎などあるのでしょうか?本作では「まだらの紐」「オレンジの種五つ」「王冠のダイアモンド」の3編のミステリーを収録しています。ドラマシリーズからとったカラー写真もビジュアル的な美しさを添えています。

ピアソン・ジャパン株式会社 HPより

ペンギンリーダーズ Level 4

Penguin Readers(Pearson English Readers)Level 4のheadwordsは1700でピアソン・ジャパンのホームページによるとTOEICのスコアでは500点が目安のようです。

総単語数は15,431語と少し長めです。

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登場人物とあらすじ

The Speckled Band

イギリスの屋敷
主な登場人物

Helen Stoner / 依頼人
Julia Stoner / 依頼人の双子の姉(または妹)
Dr Grimesby Roylott / 元医師で依頼人の義父。気性が荒い。

依頼人のHelenがHolmesとDr Watsonを訪ねてくるところから始まります。Helenは義父と2人で暮らしています。双子の姉妹であるJuliaがいましたが、自身の結婚式直前に不可解な亡くなり方をしていました。

2年経ちHelenも結婚することになります。自室を改修することになりJuliaの部屋に移ったある夜、口笛を聞きます。Juliaが亡くなる直前、同じように夜中に口笛を聞いたと言っていたのを思い出し、身の危険を感じHolmesに助けを求めます。

2人の聞いた口笛とはいったいなんだったのでしょうか。そしてJuliaが最後に残したことば、“The speckled band”とは何を意味するのでしょうか。

シャーロック・ホームズの作品のなかでも特に有名ですね。読んだことがあるという人も改めて英語で読み直してみるというのも面白いかと思います。

のの

朝早くHolmesのもとにやってきた依頼人は恐怖で震えていました。
はたして彼女を救うことができるのでしょうか。

ワンポイント

HolmesはDr. Watsonとともにロンドンからサリー州の依頼人の屋敷へと向かいます。
屋敷の外そして内部を念入りに捜査していきます。Holmesがおかしいと感じた所はどこでしょうか?

The Five Orange Pips

主な登場人物

John Openshaw / 依頼人
Joseph / 依頼人の父親。自転車の部品を製造する工場を経営。
Elias / 依頼人のおじ。若いころアメリカで過ごしていた。

嵐の晩にHolmesとDr Watsonのもとにやってきた青年Johnは奇妙な事件に巻き込まれていました。

Johnはアメリカから帰ってきたおじのEliasと一緒に暮らしていました。ある日一通の手紙が送られてきたことによりEliasの様子が一転します。

封筒にはオレンジの種が5つ入っていただけなのですが、それ以降Eliasは恐怖におびえて過ごし実際にその後なくなってしまいます。同じように父親もオレンジの種が送られてきたあとになくなり、今度はJohnにもオレンジの種が届きます。

Holmesは事件の真相にたどり着くことができるのか。物語は短くまとまっていてスピーディーに展開していきます。

のの

依頼人は警察に手紙を見せるのですが冗談だといわれてしまいます。

ワンポイント

奇怪なこの事件で手がかりは手紙だけ。ただHolmesはその手紙から何かを得ることができたようです。

The Crown of Diamonds

主な登場人物

Alexander Holder / 依頼人。ロンドンで2番目に大きい民間銀行の頭取
Arthur / 依頼人の息子
Sir George Burnwell / 息子の友人
Mary / 依頼人の姪
Lucy Parr / 依頼人宅の使用人

ある朝、HolmesとDr Watsonのもとに駆け込んだのはロンドンにある銀行の頭取のHolderでした。

Holderは担保として39個の大きなダイヤモンドからなる高価な王冠を預かりました。銀行の金庫は破られたことがあるため、Holderは王冠を自宅に持ち帰ります。

その夜、就寝中に物音に気付き見たものは王冠を手にしている息子Arthurでした。しかも王冠はねじ曲がり、3個のダイヤモンドがなくなっていました。

犯人は本当に息子Arthurなのでしょうかもぎ取られたダイヤモンドのゆくえは?Holmesは丹念な調査と、するどい推理で事件を追います。

のの

壊された王冠を手にしていたなんて言い逃れできないのでは……

ワンポイント

Holmesの任務は王冠からもぎ取られたダイヤモンドを見つけ出すこと!

この作品は前後編にわかれています。先の2つの作品とくらべると少し長いですがドキドキする展開が楽しめるのでぜひ最後まで読んでみてください。

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推理小説の名作を英語で

ホームズの部屋

依頼人の話を聞く前半はほぼセリフのみで構成されています。誰の発言か意識し、3つの作品ともにDr Watsonが語り手で一人称となるということを頭に入れて読むとわかりやすいと思います。

あとはpoker(火かき棒)carriage(馬車)といったなじみのない単語も含まれているため、巻末のACTIVITIESで予習しておくと安心です。

シャーロックホームズといえば説明は不要ですね。どの作品もおもしろく引き込まれてしまいました。すべての推理小説好きにおすすめです。

短編なので読みやすいため、多読教材になれていない人にもおすすめしたいです。

自分にあったレベルが選べる

ホームズは多くの作品が多読教材としてリライトされ出版されています。また電子書籍でも読めるものも増え、手に入りやすくなりました。

Penguin Readers(Pearson English Readers)ではLevel 2からホームズを読むことができます。まずは自分のレベルにあったものを選んで挑戦してみてください。

Penguin Readersのシャーロック・ホームズシリーズ

(Level 2)
3つの作品が収録された短編集で英検準2級~2級レベルで多読教材の入門にぴったりです。

(Level 3)
こちらも3つの短編が収録されています。英検準2級~準1級レベルです。

(Level 5)
6つの短編が収録されています。英検2級~1級レベルで総単語数は35,476語と読みごたえのある1冊です。

    

レベルが選べるのが嬉しいですね

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ラダーシリーズでも「シャーロック・ホームズの冒険」を読んでみました。気になったらぜひチェックしてみてください。

ラダーシリーズ版ホームズはこちら

ラダーシリーズでシャーロック・ホームズの冒険 レベル3【ネタバレなし】ではペンギンシリーズとラダーシリーズの読み比べをしています!

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