昔はテキストを見ながらラジオを聴くのが当たり前だったNHKの「ラジオ英会話」ですが、今は学び方の選択肢も増えましたね。増えたためにどれを選べばいいのか悩むこともでてきました。
今回は従来のテキストを利用した聴き方とそして2020年11月にリリースされたテキストを必要としない、アプリだけで「ラジオ英会話」が学べる ポケット語学の使い勝手を比較検証していきたいと思います。
現在テキストを使用して学習中の私がポケット語学を体験してみます
テキストを使用した学習方法
ラジオ講座の聴き方
ではテキストを利用した聴き方からまとめます。下記のようにいろんな方法があるので順にみていきます。
- ラジオ
- アプリ「らじる★らじる」
- 公式ホームページ(過去2ヵ月分)
- アプリ「NHKゴガク」(過去1週間分)
- CD・ダウンロードチケット
- アプリ「語学プレーヤー」で購入
まずは無料で聴く方法です。「らじる★らじる」はNHKのラジオが聴けるアプリなのでリアルタイムでの聴取になります。そして公式ホームページには先週放送分から約2ヵ月前の分、「NHKゴガク」は先週放送分がそれぞれアイカーブとして利用できます。
次は音声を購入する方法です。CD・ダウンロードチケットはインターネット、もしくは書店で入手できます。
「語学プレーヤー」はダウンロードした上でアプリ内で課金となります。こちらは購入のため聴取期間を気にせずいつでも聴けるのが魅力ですね。
実際の学習の流れ
放送は15分で月曜日から金曜日の週5回です。金曜日はその週の復習と応用となります。では通常の月曜日から木曜日の放送の流れをみていきます。
オープニングトークのあとはダイアログの読み上げから始まり、センテンスごとに意味や文法を確認します。
ダイアログの中から2つのセンテンスをとりあげ、文法と語彙を理解していきます。
キーセンテンスの文法の学習です。講座のメインですね。ネイティブスピーカーがどのようなイメージをもっているのか、イラストをまじえた解説があります。
最後は今回学習した文法を使った応用問題を解きます。
英文法の学習がメインの「ラジオ英会話」ですが、サブタイトルの「ハートでつかめ!英語の極意」とあるように英文法をフィーリングで理解できるように学んでいきます。イラストが使われているのでイメージしやすいです。
ポケット語学とは
一方のポケット語学をみていきたいと思います。
ポケット語学は下記の講座の過去の放送分を学ぶことができます。
- NHKラジオ英会話
- NHK中学生の基礎英語 レベル1
- NHK中学生の基礎英語 レベル2
- 杉田敏の現代ビジネス英語
- NHK実践ビジネス英語
- NHKラジオビジネス英語
- NHK入門ビジネス英語
従来の「NHKゴガク」、「語学プレーヤー」といったアプリはあくまで音声を聴くためのアプリでしたが、「ポケット語学」は音声だけでなくテキストも再編集してのせているためテキストの必要がなくスマホひとつで学べます。
※順次学べる講座が増えています。最新情報は公式サイト「ポケット語学
ポケット語学を使用した学習方法
学習の流れをみていきましょう。1つのレッスンを3ステップで学んでいきます。
他の講座もほぼ同じ構成なので「ラジオ英会話」で紹介します。「ラジオ英会話」は英会話のための英文法の習得がテーマとなっている人気講座ですね。
会話を読み上げます。放送でおなじみのクリス先生とろーざ先生の音声が使われています。画面には英語と日本語訳が表示されます。
文章とイラストでていねいにレッスンのポイントが説明されています。大西先生の解説も聴くことができます。音声の解説は約5分ほどです。
1つのレッスンが終わるごとにテストが5問ついてきます。テストを受けると最後に採点されて、記録されるのでどのレッスンが理解できていないのかひとめでわかります。
最後のステップのテストは単語のスペルを入力する問題も含まれているため手こずりました。ただ間違えても難易度の低い問題へと変わっていくので、つづりがわからなくとも途中であきらめることなく進むよう工夫されています。
「ラジオ英会話」では4レッスン終わると「まとめテスト」があります。これもどれだけできたか得点が記録されるので理解力を確認するための参考になります。
アプリならではのコンテンツも充実しています。「ラジオ英会話」だと「キーフレーズ特訓」があります。「キーフレーズ特訓」では日本語をみて英作文をおこないます。難しく感じるかもしれませんが、難易度も3段階あって無理せず進めることができます。
実際に使ってみての感想
このポケット語学を実際に使ってみてアプリとしてよくできているなと感じました。
聴いただけで学習したつもりになってしまいがちなラジオ講座ですが、このアプリはテストが毎回あるので緊張感をもって取り組むことができました。ここがテストに出そうとか、スペルを確認しておこうとか、無意識に記憶するように努力していました。
あとは何といっても個人的に一番すごいなと思ったのは、テストで間違えたりパスした場合は難易度を下げた問題を出しなおしてくれるというところです。具体的に一例をあげるとスペルを入力するの問題から4択へ、そして2択と徐々に簡単になっていきます。
間違ってばかりだとやる気もなくなって続かなくなってしまうところをうまくカバーしてくれます。不正解を突き付けられるってストレスですよね。その点はすごく考えられたアプリです。ただ得点には反映されるので客観的に実力を知ることができます。
このポケット語学はラジオを聴くだけからひとつ進んで、アプリでテストをこなすことにより記憶をさらに定着させることができると思います。
問題を手軽に解けるのはアプリならではですね。
ストレスがたまらないように工夫されていました。
ただこのアプリは定額制なので1カ月1,078円(年額だと1カ月あたり899円)かかります。そして現在放送されている内容ではなく、数年前に放送されたものなので最新の講座を受けたい人はテキストでの学習をおすすめします。
コツコツ?ガンガン?それぞれのおすすめポイント
では実際にポケットアプリを使ってみたところそれぞれのおすすめポイントをまとめていきます。
テキストのおすすめポイント
テキストを使った学習方法は、ラジオをはじめとしてさまざまな聴き方を選べます。ポケット語学では残念ながらカットされてしまっている先生方3人による軽快なトークからはじまり、ひとつの番組として楽しむことができます。長く聴いている人は、あの3人のオープニングトークが大好きという人も多いのではないでしょうか。
そしてテキストの連載も魅力です。テキストについては前に書いていますが、放送にはない連載もクオリティーが高く充実しています。文法に発音、そして私一押しのクリス先生のエッセイは英語で書かれていますが、注釈、日本語がついているため長文読解としても活用できます。
1つの講座を集中してがんばりたい人、時間を決めてコツコツ頑張りたい人におすすめ
ポケット語学のおすすめポイント
一方、ポケット語学はスマホだけでいいので学習の機会が増やせます。なんといってもテストはアプリならではの機能でした。ちょこちょことスマホひとつで問題をこなしていけるのは手軽でいいですね。
あいた時間を利用して自分のペースで学習したい人やNHKのラジオ講座というすぐれた教材を活用して英語をもっと深く学びたい人向けになります。
特にビジネス英語に興味のある人は「入門ビジネス英語」そして惜しまれつつ終了した杉田敏先生の「実践ビジネス英語」が学べるのは価値があると思います。
移動時間や休み時間など場所を選ばず学習したい人におすすめ。
一気にガンガン学びたい人、複数講座を学習したい人はこちらがお得です。
テキストとポケット語学との比較まとめ
コツコツ派のテキストとガンガン派のポケット語学と紹介しましたが選ぶときのポイントをまとめました。
どちらの学習方法に魅力を感じましたか?自身の都合や目的によって選んでみてくださいね。
ポケット語学は1週間の無料体験が可能です。
実際アプリを使ってみて自分に合っているのかチェックしてみるのもいいかと思います。期間内に解約すれば料金は一切かかりません。
詳細は公式サイト「ポケット語学