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モース警部を英語で読む【ネタバレなし】The Dead of Jericho Oxford Bookworms Library

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アイキャッチ Dead of Jericho

コリン・デクスター作でイギリスのオックスフォードを舞台としたミステリー、モース警部を読んでいきます。今回読む”“の原作は1981年に出版されました。

目次

モース警部とは

個性的なキャラクターである主人公モースが活躍するこの作品はイギリスではたいへん人気があります。”Inspector Morse” 「主任警部モース」はテレビシリーズ化され全33話が制作されました。

    

今回の”The Dead of Jericho”はシーズン1の1作目になります。

またモースの若かりしころを描いた”Endeavour” 「刑事モース~オックスフォード事件簿」やモース亡き後を描いた”Lewis” 「オックスフォードミステリー ルイス警部」も人気を博し同じくシリーズ化(ともに全33話)され長期に渡って放送されました。

オックスフォードの街並み
のの

3シリーズあわせて全部で99話ってすごい!

    

ドラマでは歴史のある建物が多く残るオックスフォードの美しい街並みを観ることができます。

ワンポイント

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Oxford Bookworms Library Stage 5

Oxford Bookworms LibraryはイギリスのOxford University Pressから出版されている英語学習者向けの教材シリーズです。7つのレベルにわかれているので自分にあったものを選び、気軽に英語で小説を読むことができます。

Stage 5のheadwordsは1800でホームページによると英検準1級レベルが目安のようです。総単語数は27,170語になります。

ペンギンリーダーズのLevel 5と同等かと思いがちですが、ペンギンリーダーズのheadwordsは2300で今回のOxford Bookworms LibraryのStage 5は1800なので数字で比較するとかなり差がありますね。

ペンギンリーダーズのLevel 4のheadwordsが1700なので、むしろLevel 4に近い難易度だと思われます。

登場人物とあらすじ

キッチンの壁

※Oxford Bookworms Libraryは原作を英語学習者向けにリライトした作品となります。原作やドラマとは内容が異なる場合がありますのでご注意ください。

主な登場人物

Chief Inspector Morse / 主任警部
Chief Inspector Bell / 主任警部
Sergeant Lewis / 巡査部長


Anne Scott / Morseの知り合いの女性。ドイツ語教師
George Jackson / Anneの隣人
Edward Murdoch / Anneの教え子
Michael Murdoch / Edwardの兄

Charles Richards / Conradと兄弟で出版社を経営している
Conrad Richards / Charlesの弟
Celia Richards / Charlesの妻

MorseがAnneに出会ったのはとあるパーティーでのことでした。その魅力的な女性を忘れることができずに6カ月後にふとJerichoにあるAnneの家を訪ねます。玄関の鍵はあいているものの呼びかけに返答はなくMorseはその場を立ち去るのでした。

しかしMorseが訪れた数時間後にAnneは変わり果てた姿になって発見されます。みずから命を絶ったのか、それとも?

双眼鏡でAnneの家を監視する隣人のJacksonや事件当日にAnneの家でドイツ語のレッスンを受ける予定だったEdward、Anneが過去に勤めていた会社を経営するRichards兄弟などMorseはみずから聞き込みをおこない、真相を突き止めようと捜査をはじめます。

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事件の担当はBellなんだけどね。

型破りの刑事が主人公の人気シリーズ

ビールをそそく

Morseは昼間からパブに行きビールを飲み、担当でもない事件に首を突っこんだりと、この一作品だけでも破天荒ぶりがよくわかります。一方でAnneの死にショックを受ける様子などからは繊細な部分も伝わってきます。

推理に関しても、証拠もないのにギリシャ神話になぞらえて間違った考察を部下のLewisに披露してみたりと、不思議な魅力のあるキャラクターでもっとMorseのことを知りたくなりました。

前回読んだThe Pelican Briefとの比較になりますが、Oxford Bookworms LibraryのStage 5はペンギンリーダーズのLevel 5より読みやすかったです。すでにheadwordsについてはふれましたが、やはり使われている単語の難易度が少し違うという印象でした。

ペンギンリーダーズのLevel 5に進みたいけど、難しそうだと思っている人にぴったりではないでしょうか。

長編なので読みごたえは十分です。オックスフォードを舞台とした本格派の推理小説をじっくりと読んでみたい人におすすめです。

そしてモース警部好きにはレベルを問わず読んでもらいたい一冊です。ぜひ英語でモース警部の世界にひたってみてください。

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